こばとの英語ノート

 言葉の妖精こばとの変てこな日常生活を英語を織り交ぜながら綴っています。こばと英語辞典も製作中。いつかは英語の総合サイトだって威張れるようになりたいな。何はともあれ、『こばとの英語ノート』をよろしくね!

戦時中の記憶

≪ 前回は美味しいうどんをいただきました♪

戦時中の記憶

マハネダンの指輪
 こばとさん、私が眠っている間に、この国は大きな戦(いくさ)に巻き込まれていたようですね。

こばと
 大きな戦って ...... 関が原のこと?

指輪
 いえ。そっちでなく、ついこの前に起きたほうの。

こばと
 ああ、大東亜戦争のこと?

指輪
 そうです。目が覚めてから、この世界のネットを巡って色々と調べてみると、それはもう壮絶な戦いだったようで ......

こばと
 そうね~。

指輪
 お二人とも、よく御無事でいられたものだと、正直ほっとしている次第です。

こばと
 ほんとね~。姉もこばとも東京にいたから、大空襲も経験したし、なんかぎりぎり生き残ったってかんじね~。

指輪
 かばねさんにとっては ...... 何と申しましょうか ...... 二度目の災厄ですから、何か大きなトラウマになっていなければよいのですが ......

こばと
 国が吹き飛ばされなかったんだから、前の時よりはずっとマシでしょ~。

指輪
 それはそうかもしれませんが。

こばと
 でもまあ、はっきり言うと、相当なトラウマになってる。

指輪
 やはり。

こばと
 姉さん、あの頃のこと、あまり話したがらないしさ。

指輪
 お気の毒です。

こばと
 姉さん、ああいう外見(金髪碧眼)じゃん?
 スパイじゃないかと疑われたこともあるんだ。

指輪
 無礼な輩がおるもんですな!

こばと
 それに、なんと言っても、敗けたことが最悪ね~。
 こばとは日本の勝利を信じていたのにな~。

指輪
 ...... 戦時中、あなたがどのように振る舞っていたのか、だいたいの想像はつきますな。

こばと
 でも良いこともあったんだよ。
 戦争が終わったあと、宗一郎君が小説家になれたしさ。

指輪
 宗一郎君?

こばと
 善知鳥(うとう)宗一郎君。戦時中に疎開先に知り合いの子を預けに行ったときに出会いました。姉さんが文才を認めるほどの神童だったのです。あの頃の情勢では作家として生きていくなんて未来は全く描けなかったですからね。終戦直後も紆余曲折ありましたから、時間はかかりましたけど、四十代になって大きな賞をとって立派な小説家になりました。

指輪
 そうですか。私もぜひ一度、その宗一郎さんにお会いしてみたいものですなあ。

こばと
 ...... いえ、もうだいぶ前に亡くなりました。
 ...... だって、博和君のお祖父さんですよ?

指輪
 あ! そうか、なるほど! 善知鳥(うとう)という珍しい苗字をどこかで聞いたと思っておりましたが、そういうことでしたか!

こばと
 姉さんが、マリちゃんと博和君をお見合いさせたのです。

指輪
 あのご夫妻には、私が目覚めた時にお会いしたきりです。
 今度またぜひ、善知鳥夫妻とじっくりお話させてください。

こばと
 ダメですよ。さり気なく外に出ようとしないでくださいな。

指輪
 ...... あなたという人は、何がなんでも私をここから出さないつもりですな。

<油断なりませんね、まったく!>

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 [ 2018/09/04 00:58 ]  こばとの思い出 | TB(-) | コメント(0)
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