こばとの英語ノート

 言葉の妖精こばとの変てこな日常生活を英語を織り交ぜながら綴っています。こばと英語辞典も製作中。いつかは英語の総合サイトだって威張れるようになりたいな。何はともあれ、『こばとの英語ノート』をよろしくね!

張り込みます!

≪ 第21話「常諾朱理さんと石古景都さん」

第22話「張り込みます!」

 I'm stacked out at rooftop of an apartment across the street.
 こばとは通りを挟んだマンションの屋上で張り込んでいますよ。


「刑事さんみたいなのねー。かっこいいのねー」
 そんなことを言いながら、向かいにあるマンションの一室のドアを眺めていましたが、1時間ほど経つと ......
「なんか、張り込みって思っていたほど面白くないのねー。こばと、飽きてきちゃったな。おや? 赤桶さんが出てきましたね。どこに出かけるんでしょうね。追跡しましょー」
 赤桶さんはコンビニで買い物をしただけでした。

 さらに1時間が経過しました。
「退屈で仕方ないのねー! ちょっと踊っちゃおうかなー。こばとちゃんダンス♪ こばとちゃんダンス♪ こばとちゃんダンスで張り込み中♪」
 ...... なんだか空しくなりました。

 正午になりました。
「 ...... お腹が空きましたよ。お昼ご飯を食べたいですよ。でも持ち場を離れるわけにもいかないし ...... 刑事さんだったら、確か相棒が買ってきたおにぎりとか食べながら張り込みを続けるんですよね(← テレビの刑事ドラマで得た怪しい知識)。でも、こばとには相棒がいないしね ...... やっぱり今だけちょっとタンマねー。近くのお店でカツ丼でも食べてこようっと」
 この間に何かあったらどうするんだと思われる読者もおられるかもしれませんが、だってお腹空いたんだから、しようがないじゃんって感じです。

 お腹がいっぱいになって戻ってきました。
「それでは張り込みの続きをやりましょー。そろそろ出てこないかなー」
 あれこれ独り言をつぶやきながら、さらに30分ほど待ちましたが ......
「出てきませんね。1日1回ぐらいは外出するでしょ普通」
 こばとが待っているのは、赤桶暦さんではありません。
 赤桶さんの部屋にいるはずの別の人物です。こばとは、そこにいるはずだと確信していますが、間違っている可能性も半分ぐらいはあります(← 確信とは言えない)。だとしたら、この張り込みもただの骨折り損です。

「きききい! 出て来ませんねー! このままじゃ日が暮れてしまいますよ! いやんなっちゃうな、もう! んん!? 扉が開きましたよ!」
 でも残念ながらまた赤桶さんです。今日はもう帰ろうかなと思いましたけど、赤桶さんは部屋を出る直前に後ろを振り返って、明らかに誰かと話す様子を見せたのです。妖精の聴覚にとっても、音声を拾うには厳しい距離でしたが、こばとはじっと集中して会話を聴き取りました。
「ドリップコーヒーも2袋買っておいて」
 男性の声でした!
「ちょっと飲み過ぎじゃない?」
「カフェインなしでは仕事ができない」
「しようがないな。今日の夕食はドライカレーでいい?」
「何でもいい」
「 ...... 嫌いなものだったら食べないくせに」
 そこで会話を終えて、赤桶さんは扉を閉めて買い物に出かけます。

 つ、ついに突き止めましたよー!
 やはり赤桶さんの部屋がアジトだったんですねー! こばとのお手柄ねー!

 そうやって最初は興奮してはしゃいでしまいましたけど、喜びの感情はすぐに消え失せて、逆になんだか悲しくなってきました。
「でもねー。赤桶さん、幸せそうでしたね。目面上君のことが本当に好きなんですね。こばと、人の幸せを壊しちゃうのはいやだなー」
 それが仕方のないことだとわかっていても、こばとは、やるせない思いを胸に抱えながら K 大学へ飛んでいきました。

 ≫ 第23話「最悪の事態に備えましょう」
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 [ 2017/07/01 15:34 ]  こばとの大作戦! | TB(-) | コメント(0)
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