こばとの英語ノート

 言葉の妖精こばとの変てこな日常生活を英語を織り交ぜながら綴っています。こばと英語辞典も製作中。いつかは英語の総合サイトだって威張れるようになりたいな。何はともあれ、『こばとの英語ノート』をよろしくね!

人物像

≪ 第16話「する事なす事が全部裏目に出ます」

第17話「人物像」

 昼過ぎに薩田千明(さった ちあき)さんからメールが届きました。

 先ほど目面上君について新しい情報が得られたので報告します。
 阿縣研の院生の1人が疲れ果てた表情でうちの研究室にやってきて、
「もう限界だ。俺は抜ける。あんなとこでやっていられるかよ」
と自棄になった口調で言ったんです。阿縣研では連日夜遅くまでの作業が続いて、院生や助手たちの心身の疲労は限界に達しているようでした。
「あんたたち、この事件の解決に取り組んでいるんだろ? 早く目面上(めもがみ)を捕まえてくれよ。そのために必要な情報は何だって教えてやるからさ」
 どんな形であれ情報提供は有難いですから、目面上君の人物像や身辺に起こった出来事についていくつか尋ねると、次のような答えが返ってきました。

「目面上が阿縣教授にいじめられてたって? それはどうかな。阿縣教授にきつく当たられてたのは確かだが、俺の見たとこ、どっちもどっちって感じだったな。少なくとも目面上は一方的にいじめられるような、やわな奴じゃないよ。目面上も阿縣教授に言い返していたし」

「目面上のコミュ(コミュニケーション)が最悪だってのは確かだ。俺も何度もあいつの話し方には『かちん』ときたことがあったし。普段は無口なんだが、議論する時は理詰めで相手を追い込むっていう感じだな。相手の心情を汲むってことがまるでできないやつだった。まあ、友達にはなりたくないね」

「知識はあるのに、常識的感覚に欠けるとこがあって、阿縣教授に『大学でコンピュータウイルスの開発なんてやれると思うか!?』て怒鳴られてたな。でも、あの暴君阿縣を困らせる場面は見ていて面白かったけどな」

「退学に追い込まれた経緯? 別に追い込まれたって感じじゃなかったよ。ある日、突然目面上が「ここ、やめます」て言い出したんだ。まるでバイト辞めるぐらいの気軽な感じで。研究室の誰もが『なに考えてんだ、こいつ?』て思ったよ」

「付き合っている女がいたかって? あの目面上に? ありえないだろ」

 残念ながらと暦(こよみ)ちゃんとの関係については情報を得られませんでした。ただ、暦ちゃんの話していた目面上君の人物像とは少しずれているように思えませんか? また何かあったら報告します。

 メールを読んで、こばとも色々考えさせられました。

 We might have establish a imaginary character of Memogami.
 こばとたちは目面上君について勝手な人物像を作り上げていたのかもしれません。


「なるほど。捜査に先入観は禁物ですねー」
 無意識にそんなことを呟くと
「捜査って何です!?」
 涼音さんが慌ててこちらに顔を向けます。
「ただの独り言ですよー! いちいち過敏に反応しないでくださいなー!」
 いやんなっちゃうな、もう。

 ≫ 第18話「仲間割れ?」
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 [ 2017/06/29 15:30 ]  こばとの大作戦! | TB(-) | コメント(0)
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