こばとの英語ノート

 言葉の妖精こばとの変てこな日常生活を英語を織り交ぜながら綴っています。こばと英語辞典も製作中。いつかは英語の総合サイトだって威張れるようになりたいな。何はともあれ、『こばとの英語ノート』をよろしくね!

する事なす事が全部裏目に出ます

≪ 番外編③「言いつけましたね」

第16話「する事なす事が全部裏目に出ます」

 リムシーペルの目に備えられたロックオン機能(カジュナ・アプサス)は、対象人物との距離があまりに離れてしまうと自動的に解除されてしまいます(向こうの世界ではデータベース衛星があったので、ターゲットが惑星のどこに行っても補足可能であったと、姉は言っていましたけど)。

 だから赤桶暦さんを見張るには、こばとは K 大学構内に居なくてはならないのです。
 しかし先日の番外編で書いたように、こばとはマリちゃんにこてんぱんにお説教されて、涼音さんの監視の目も非常に厳しくなっているので、外出が難しい状況にあります。もし今日、赤桶さんがアジトに行くようなことがあったら、みすみす追跡の機会を逃してしまうことになります。
「はああ。どうしたもんですかねー」
 困り果てながら廊下へ向かって飛んで行くと、
「こばとさん、どちらへ?」
 涼音さんがそう訊きます。
「お手洗いですよ! いちいち訊かないでくださいな!」
 いやんなっちゃうな。

 なんかもう、どうでもいいような気がしてきましたよ。
 こばとの PC のデータは無事回復したしー。
 あとは K 大の問題だしー。
 阿縣研が困ってるのも自業自得だしー。
 やさぐれて、そんなことさえ考えてしまいます。まあ、五十木のやつを捕まえられなかったのは心残りではありますけど、それはまた次の機会に ...... なんてことを言っていると、このブログの読者さんたちが去ってしまうかもしれないので、やっぱりなんとかしないとねー。で、どうしましょうかねー。

 そうやって、いつも小細工ばかり考えるのが、こばとの悪い癖ですよね。
 ここはひとつ、涼音さんにしっかり事情を伝えて説得したほうがいいのかもしれませんねー(単に他に良い方法が思いつかなかっただけ)。というわけで、お昼休みに「かくかくしかじか」と長々と丁寧に説明しましたよ(すごく面倒くさかった)。
「事情はわかりました。だけどやっぱり仕事場を抜け出されるのは困ります」
「おや? 涼音さんは悪いやつらを野放しにしても、自分の仕事を優先すべきだと、そうおっしゃるのですかねー?」
「そうです」
「ええ!?」
「犯罪捜査は民間人がやることでなく警察の仕事です。市民は日々働いて税金を納めることが第一の義務です」
「そ、そんな正論言われても ...... 大学側としても被害届を出せない事情がありましてねー」
「それは大学側の問題であって、こばとさんがどうこう言うことではありません。原稿の締切が近づいているので、早く仕上げてください」
 きききい! 正面突破作戦は失敗しましたよー!
 無駄に時間を使っただけでしたよー!

 Everything I did always went against me recently!
 最近、こばとのする事なす事が全部裏目に出ますねー!


「敵のアジトがわからない~♪ 居所つかめない~♪
 五十木、いったい、どこにいる~♪
 古文書、いったい、誰の手に~♪
 今日も謎ばかり~♪ いつも謎ばかり~♪
 こばとの頭、ぐるぐるねー♪ ちょっと、ぐるぐるねー♪」
「 ...... 変な歌をうたわないでください」
 涼音さんがまた大きな溜息をつきました。

 ≫ 第17話「人物像」
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 [ 2017/06/29 14:12 ]  こばとの大作戦! | TB(-) | コメント(0)
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