こばとの英語ノート

 言葉の妖精こばとの変てこな日常生活を英語を織り交ぜながら綴っています。こばと英語辞典も製作中。いつかは英語の総合サイトだって威張れるようになりたいな。何はともあれ、『こばとの英語ノート』をよろしくね!

常にバックアップを取っておきましょう

≪ 第2話「怖い顔で睨まれましたよ」

 それから1時間ほど研究室で「あーだこーだ」話し合っていましたが、良い解決策が見つからず煮詰まっていたところ
「もうどうしようもない! 古垣内教授! 古文書を送ってデータを復旧してしてもらいましょう!」
 茶之原(ちゃのはら)のやつがとんでもないことを言い出したのです。
「きききい! ふざけたこと言わないでくださいなー!」
 こばとは猛抗議します。
「仕方ないだろ! 僕の大切な研究データが入ってるんだよ! このまま博士号を取れなかったらあんたが責任とってくれんのかよ!?」
 茶之原は自分勝手なことを言います。
「自業自得でしょー! 茶之原君が変なメール開くからこんなことになってるんでしょー! これだけ皆に迷惑かけておいて、ちっとも反省してませんねー!」
「なんだとー!? おまえみたいなチビにこの苦労がわかるもんかー!」
「チビ!? 言ってはならないことを言いましたねー!?」
「チビだからチビと言ったんだ!」
「子供みたいな喧嘩している場合じゃないでしょう!」
 院生の薩田千明(さった ちあき)さんが仲裁に入りました。

「バックアップはとってなかったの?」
 小夜子さんが茶之原に訊きます。
「週明けにとろうと思ってたんだよ!」
 茶之原はむきになって応じます。
「だからいつも、こまめに研究データのバックアップはとっておいたほうがいいよって忠告してたのに」
 薩田さんが冷めたお茶に口をつけて言います。
「薩田さんのデータは無事だったようだね」
 古垣内教授が確かめるように尋ねると、
「はい。いつも複数の USB と DVD に交互に保存しているので」
「研究生活では、そういうリスク管理は大事なことだよ」
 物静かな別府込(べっぷこみ)助教授が言い添えます。
「ふん!」
 茶之原は口を尖らせて横を向きました。
「とにかく相手の要求を呑むことは絶対にしない。あの古文書はこばとさんから信頼されて託されたものなんだ。それを忘れちゃいけない」
 古垣内教授が茶之原を諭します。

 まあそんなわけで、今回の教訓じゃなくて英語の例文は

 You shold constantly make a backup copy.
 常にバックアップをとっておきましょー。


です。「備えあれば憂いなし」と言いますからねー。日頃からの心構えが大切ですねー ...... えーん。えーん。こばともちゃんとバックアップとっておけばよかったですよー。えーん。とにかく話の続きをどうぞー。

 話題はなんとなく小夜子さんのことに移ります。
「え? W 大学の院生さん? ご専門は?」
 薩田さんが尋ねました。
「国際政治学です」
「あはは。 K 大と W 大って、なんとなくライバル同士な雰囲気だから、こうやって一緒に和気藹々と話していると不思議な感じがする」
 薩田さんはくすくす笑います。
「私はあまりライバルとか思ったことないですけど」
 小夜子さんは少し首を傾げてお茶を口にします。
「ふーん。そちらの八武崎さんも W 大の人?」
「卒業生です。今は社会人」
 路子さんが答えます。
「あー、どうりで常識的な雰囲気があると思った。話し方とか立ち居振る舞いとか、しっかりしてるもんな」
 助手の名鷺(なわし)さんが口を出します。
「おいおい、そんな言い方すると、大学に残る人間がまともじゃないみたいに聞こえるよ」
 古垣内教授が苦笑いします。
「そういえば、小夜子さんがまだ学部生だった頃、五十木に『君は院に進むつもりだろう? 大学院顔をしている!』と言われてことがあったのねー!」
 こばとはふと思い出してそんなことを言いました。
「余計なこと言わなくていい」
 小夜子さんはこばとを睨みます。
「ははは。『大学院顔』かあ。そいつは傑作だ! あの五十木さんも、そういう直感は冴えていたんだなあ!」
 名鷺さんが大笑いしました。

 ≫ 第4話「重要なキーワードを手に入れましたよ!」
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 [ 2017/06/24 19:16 ]  こばとの大作戦! | TB(-) | コメント(0)
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