こばとの英語ノート

 言葉の妖精こばとの変てこな日常生活を英語を織り交ぜながら綴っています。こばと英語辞典も製作中。いつかは英語の総合サイトだって威張れるようになりたいな。何はともあれ、『こばとの英語ノート』をよろしくね!

氏姓の妖精かばねちゃん登場!

 お待たせしました。いよいよこばとの姉を紹介できます。昨日は空港まで出迎えに行ったり、夜遅くまで姉とお喋りしていたので、ブログを書く余裕がありませんでした。なので日付は1日ずれています。この記事は 10/11(日曜)の出来事を綴ったものです。ご了承ください。

姉さんと久しぶりの再会です

 日曜日です。こばとは、この日のために新調したワンピースを着てマリちゃん(刑部真理子さん)の運転する車で羽田空港までやってきましたよ。羽田空港第1旅客ターミナルの出会いの広場で姉を待っています。

刑部真理子
 14 : 20 の到着予定だから、もうすぐね。

こばと
 日曜なのに車を運転させてしまって申し訳ないですねー。

真理子
 いえいえ。かばねさんには小さい頃からお世話になってるんだから、言われなくたって迎えにくるわよ ......

こばと
 あ、姉さんだ! こっち、こっち!

 私が手を振ると、姉は雑踏の上を優雅に舞いながら、こちらへ近づいてきました。姉は長い金髪をきちんとまとめて、スーツに身を包んでいました。

かばね
 久しぶりね、こばと。

 姉は透き通るような青い瞳で優しくこばとを見つめます。

こばと
 わーい、姉さん、久しぶりー! わーい、わーい!

 こばとは嬉しくなって姉に抱きつきました。

かばね
 まったく、いつまでも子供なんだから。

 姉はいつもするように、手の平で私の頭をぽんぽん叩きます。私が身を離すと姉はマリちゃんのほうを見て目を細めます

かばね
 マリちゃんは会うたびに大人っぽくなって ......

真理子
 いやー、もう 30 過ぎてるし ...... 今さら大人になったと言われてもねー。

かばね
 くすくす。ごめんなさいね。小さな頃のマリちゃんを知っているから、ついね。

真理子
 あはは。もうあの頃の面影はないでしょ?

かばね
 そんなことないわ。やっぱりマリちゃんは、いつまでもマリちゃんよ。博和君はお元気?

真理子
 まあ健康に問題はないけど、家でごろごろしてます。

かばね
 わざわざ出迎えてくれて嬉しいけど、今日明日と連休だし、本当なら夫婦でどこかに旅行に行く予定があったんじゃないの?

真理子
 あー、ないない。博和は出不精だから、休日は家でテレビ見たりネットゲームしたり、そんな感じだから。

かばね
 そう。お仕事のほうは順調?

真理子
 まあなんとか。ぎりぎり赤字にならない程度に。

かばね
 こばとがいつも迷惑かけるわね。

真理子
 もう慣れましたから。

こばと
 え? そこは「いえいえ、全然そんなことありませんよ」て言うのが、普通ですよー!? 何ですか、そのいつもこばとが迷惑かけてるみたいな言い草は?

かばね&真理子
 .........

こばと
 何ですか、2人揃ってのその変な沈黙はー!

かばね
 こばとが出版社を経営していけるのも、マリちゃんが実務を取り仕切ってくれているおかげよ。本当にありがとう。

真理子
 仕事は好きですから。

こばと
 こ、こばとだって書類に判を押したり、商談に出かけたり、ちゃんと仕事してるよー!

かばね
 はいはい、こんな所で騒がないの。ところで、そのワンピース、新調したの?

こばと
 うん。きちんとおめかしして、姉さんに会おうと奮発したんだー。

真理子
「空港にはたくさんの人がいるから、新しいワンピースを見せびらかせますよー」みたいなこと言ってなかった?

こばと
 言ってませんよ! 「見せびらかしますよー」なんてあからさまな言い方するわけないじゃないですか! 「見てもらえると嬉しいなー」と言ったんです!

かばね
 やっぱり見せびらかすつもりだったのね ......

こばと
 ...... ど、どこかカフェにでも入ってお茶でも飲みましょー。
 姉さんも長旅で疲れたでしょ?

かばね
 ええ。そうさせてもらうわ。


<第1旅客ターミナル エディアール>

真理子
 かばねさん、休暇でこちらに?

かばね
 ううん。一応仕事。フィールドワークということで大学に届を出してあるの。この機会に関東の苗字の収集・ルーツ解析を集中的にやっておこうと思ってね。今回は 2 週間滞在できるのよ。

こばと
 え!? そんなに!?

かばね
 何なの、その顔は? 嬉しくないの?

こばと
 だって姉さん、最初は和気藹々とした雰囲気でも、滞在が長くなるにつれて小言が増していくんだもの ......

かばね
 それなら小言を言われないようにきちんとしなさいな。

こばと
 はーい。

かばね
 返事はのばさず「はい」でいいの。

こばと
 もう小言が始まってるしー。

かばね
 何なの、その今どきの若い子みたいな話し方? おやめなさい。

こばと
 こばとの、ちょー勝手だしー!

かばね
 こばと!

真理子
 久しぶりに会ったばかりなんだから、もうその辺で。

かばね
 こほん。そうね。あ、そうだ。北海道のお土産なんだけど、私は重くて運べないから、明日事務所に届くように手配しておいたわ。職場の皆さんにそれぞれ1つずつ。

真理子
 いつもありがとう。

こばと
 お土産は何ー?

かばね
 こばとの好きなドゥーブルフロマージュ。

こばと
 やったー!

真理子
 ドゥーブルフロマージュ?

こばと
 とっても濃厚なチーズケーキですよー♪ 冷凍したものが届くので、冷蔵庫でゆっくり解凍して食べるのです。こばとは半解凍がおすすめですよー。

かばね
 そういえば、こばと、傷んだケーキを食べてお腹壊したんですってね。

こばと
 あれ? そのことまだ話してないはずだよね。ていうか、ずっと隠しておこうと思ったのに ...... 姉さん、何で知ってるの?

かばね
 マリちゃんからメールがあった。

こばと
 うー、マリちゃん、裏切りましたねー?

真理子
 ......

かばね
 あなたのことを心配してくれたんでしょ! 病院に駆け込んだと聞いて、私も本当に気を揉んだのよ。その数時間後に、マリちゃんから「薬飲んで治ったようです」とまたメールがあったから、安心したけど。本当に相変わらずの食いしん坊なんだから。

こばと
 育ちざかりかな?

かばね
 私たちはこれ以上育ちません。

こばと
 姉さんはもう諦めちゃったの?
 私はまだ信てるんだ。もう少しぐらいは背が伸びるってこと。

かばね
 そんな無意味な希望を持ってどうすんの?

真理子
 あの、そろそろ出ません?

かばね
 あら、もうこんな時間? そうね。そろそろ行きましょう。
 ということで、こばと、これから2週間、よろしくね。

こばと
 ......

 私たちは車に乗り込んで「あとりえこばと」に向かいます。
 姉は車窓から街並みを眺めて溜息をつきます

かばね
 それにしても東京はまた風景がどんどん変わっていくわね。
 1 年もたつとすっかり様変わりしている地区があるわ。

真理子
 ですね。防災対策だったり、東京オリンピックに備えてだったり、新しい都市計画に従って建て替えはどんどん進んでいますね。

かばね
 何というか、いつも慌ただしい町ね。

こばと
 椎名町や大塚駅なんかもだいぶ様変わりしたよ?

かばね
 それは去年見て知ってるから。

こばと
 そうだっけ?

真理子
 かばねさんは、やっぱり札幌が気に入ってるんですか?

かばね
 そうね。東京に比べると落ち着いているから。やっぱり地方都市が性にあってるのかな。こばとには東京が気に入ってるみたいね。

こばと
 うん。こばとは東京が大好き! 賑やかなのが大好き!

かばね
 本当は札幌に引越してくれて、姉妹一緒に暮らしたほうがいいと思うけど。

こばと
 ...... 会うたびにその話。何度も言うようだけど、仕事の都合があるから、そう簡単に転居なんてできませんよー。

かばね
 札幌に事務所を構えたら? 資金なら私が出してもいいわよ。

こばと
 そんな簡単にいくわけないでしょー。この話はもうしたくないですー。

真理子
 ...... 着きましたよ。じゃあ、私はこのまま家に戻るので、あとは姉妹水入らずでお過ごしください。

かばね
 ええ、ありがと。マリちゃん。それではまた明後日ね。

真理子
 はい。では。

 「あとりえこばと」は仕事場と自宅を兼ねています。もちろん今日は日曜日なので社員さんはいません。こばとは屋根裏を改装して自宅として使っています。妖精にとっては十分な広さです。

かばね
 ふう。さすがにちょっと疲れたな。

こばと
 今お茶を入れるから、姉さんは座って休んでて。

 小さなテーブルや椅子、キャビネットなど妖精サイズに合わせた家具調度は全て職人さん(京都の百鳥さん)に頼んで作ってもらったものです。特注なのでとても値が張りますけどね。

こばと
 お茶が入りましたよー。これでドゥーブルフロマージュがあれば最高なんだけど、それは明日のお楽しみですねー。

 姉は楽な服装に着替えて、まとめていた髪をストレートに下ろしてくつろいでいました。

かばね
 いつ来てもいいわね、この屋根裏部屋。
 落ち着くわ。こばと、インテリアの趣味はいいから。

こばと
 ありがとー。あとは書棚があるといいんだけどね。

かばね
 ばかね。書棚があっても、そこに入れる小さい本がなければどうしようもないでしょう?

こばと
 それなんだけど、今の印刷技術を使えば小さい本を作ることもできるんじゃないかなーって思ったりしますねー。

かばね
 それはできるかもしれないけど、大変よ。

こばと
 姉さんだって、自分に合ったサイズの本があれば研究も楽だと思うでしょ?

かばね
 まあね。私たち、本を読みたいときはいつも誰かに運んできてもらって、両手を使ってめくってるものね。文庫本なら自分で何とか運べるけど、専門書はハードカバーだからいつも大変よ。専門書はなかなか電子化されないしね。

こばと
 私もそうなの。語学関係の本は分厚いものが多いから。せめて自社で発行する書籍は全て「こばとちゃんサイズ」を1冊余分に作ってもらおうかなーと考えたりしてるわけなのです。

かばね
 「何でも丸ごと印刷」さんに頼むの? すごくお金かかるわよ。

こばと
 そこがネックなんですねー。

かばね
 ...... そんなもの欲しそうな顔したって、そう簡単に資金は出せないわよ?

こばと
 まだ何も言ってないでしょー。

かばね
 こばとが札幌に事務所を移転して、私と一緒に住むっていうなら、考えてあげてもいいけど。

こばと
 それとこれとは話が別だしー!

かばね
 じゃ、この話はおしまい。

こばと
 むー。

かばね
 あ、そうだ。話は変わるけど、こばとに変わった苗字のお友達がいたよね?

こばと
 どうしてかわからないけど、私の回りには変わった苗字の人が多いのです。

かばね
 その中でもとびっきりの珍しい苗字。滝野川さん。

こばと
 小春ちゃん?

かばね
 そう。その滝野川小春さんにちょっとお話を伺いたいのよ。
 調査は 30 分ほどで終わるから、紹介してもらえないかしら?

こばと
 えー、あー、小春ちゃんかあ ......
 やめておいたほうがいいと思うけど。

かばね
 どうして?

こばと
 小春ちゃんに何かを聞いても、たぶん何も収穫はないと思うから。

かばね
 まだ高校生だからってこと? 大丈夫。私も今まで何万件も聞き取りをしてきたから、そのへんは心得ているわよ。分かりやすく丁寧に答えやすいように質問するから。

こばと
 その何万件の経験はたぶん何一つ役に立たないと思う。
 何しろ相手は小春ちゃんだから。ひどいめにあうのがオチだよ。

かばね
 そんなに変わった子なの?

こばと
 この池袋の七不思議の1つはね、妖精が住んでいることじゃなくて、滝野川小春ちゃんが存在していることなの。

かばね
 またそういう大げさなことを。

こばと
 まあいいけど。明日はお友達の沙希ちゃんとどこかへ出かけるみたいで不在だから、明後日、小春ちゃんを紹介してあげる。

 夜も更けて、私たちは並んでベッドに入りました。ナイトテーブルに備えられた小さなランプの淡い光の中で、とりとめのないことを語り合っていましたが、少しずつ瞼が重くなってきました。

かばね
 話の続きは明日にして、そろそろ休みましょう。

こばと
 うん。おやすみ、姉さん。

かばと
 おやすみ、ネイネイス。

<明日に続きます>
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 [ 2015/10/12 12:34 ]  こばとの英語日記 | TB(-) | コメント(0)
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