こばとの英語ノート

 言葉の妖精こばとの変てこな日常生活を英語を織り交ぜながら綴っています。こばと英語辞典も製作中。いつかは英語の総合サイトだって威張れるようになりたいな。何はともあれ、『こばとの英語ノート』をよろしくね!

sad の印欧語源はまさかの!?

sad の印欧語源を調べます

 今回は悲しい英単語の代表格 sad の語源を調べてみます。数千年の時を遡ると という印欧祖語に辿り着きます。そして、この単語はびっくりするような意味をもっています。それは何と「満足させる」です! 私も初めて語源辞書でこの言葉を見たときは、「え? え? 誤植かな?」なんて思ったりもしたのですが、読み進めていくうちに「なるほどなー」と納得することができました。
 sā の変化形 səto はゲルマン語では sada(満ち足りた)。この段階では発音が少し変わったぐらいです。ところが古英語時代に saed という言葉に変化したあたりから、本来の「満ち足りた」に加えて「疲れた」という意味合いを含むようになりました。つまり「食べ過ぎて、もう飽き飽きしちゃったよ」という感じです。或いは「お金はたくさんあるけど、人生それだけじゃ空しいよね」という貴族の嘆きかもしれません。そして現代の sad は広く一般的に「悲しい」という意味で使われるようになりました。 sad は元々はとても贅沢な悩みだったのです。私も一度はそういう風に悩んでみたいものですね。
 印欧祖語 sā から生まれた他の単語も紹介しておきましょう。
 sate = satiate(十二分に満足させる、飽きさせる)、satiety(飽満、飽き飽きすること)、assai(きわめて)、asset(財産)、satisfy(満足させる)、satier(風刺、皮肉)、saturate(を完全に浸す)、hadron(強い相互作用をする素粒子)などです。下の『語源式単語帳』にまとめておきますので、「飽き飽きするまで」眺めてくださいね!
 それでは! See you です!

印欧語源式英単語帳

 sā (満足させる)
  • sad 悲しい
  • sate 十二分に満足させる
  • sated 満ち足りた
  • satiate 十二分に満足させる
  • satiety 飽満、飽き飽きすること
  • assai きわめて
  • asset 財産
  • satire 風刺、皮肉
  • saturate を完全に浸す
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 [ 2014/01/07 11:07 ]  PIE 印欧祖語 | TB(-) | コメント(0)

Sister の印欧語源は「一族の女性」です

英語の語源に触れてみよう
   父母兄弟姉妹の印欧語源を調べます

 Relative(親族)シリーズの最終回は father, mother, sister, brother の語源を解説します。本文でも少し触れましたが、英語を含めて欧州の大部分の言語は印欧語族(Indo-European family)に属し、印欧祖語(Proto-Indo-European)から枝分かれしたものです。したがって、英語、ドイツ語、イタリア語、フランス語などは互いに姉妹関係にあります。したがって、印欧祖語からラテン語・ギリシャ語へ、そこから英語へ流入するといった複雑な過程を経て英語は形成されていきました。特に英語は他の欧州言語に比べて、文法・語彙・発音が大きく変化した歴史をもつ言語です。古英語は現代英語よりもドイツ語に近いのです。
 しかし今回紹介する4つの単語は身近な両親兄弟姉妹を表す基本的なものです。こういう単語は印欧祖語の名残を強く留めているのです。語源学の入り口としてはちょうど良いかと思います。
 それではさっそく、father から見ていきましょう!

[1] pəter(父)
 印欧祖語の pa は「守る、食事を与える」という意味を持ちます。他の多くの社会がそうであったように、印欧祖語を話していた人々の社会でも、家に食事を持ち帰るのは父親の役割だったのでしょう。この pa に「親族」を意味する接尾辞 ter がついて pəter(父)となります。
 子音 p は f に変化し、ゲルマン語では fadar と発音するようになりました。古英語になるとまた少しだけ変化して fæder となり、そこから現代英語の father となります。また「先祖」を意味する単語として forefather も派生しました。
 一方、印欧語諸族(Indo-European peoples)の中でイタリア半島に移り住んだ人々(ローマ人)は pəter の発音をほとんど変えない pater という言葉をラテン語の中で用いていました。pater がブリテン島に入ってくると、patron(後援者)、paternal(父のような)、patrimony(遺産・家督)、patriate(国外に追放する)という言葉が派生します。
 ギリシャ語経由の patēr という単語は patriot(愛国者)、patriarch(家父長)という言葉を生み出しました。
 単語の中に pat という文字列を見たときに「父に関連した言葉かも」と思うと、暗記に役立つかもしれません。

[2] māter(母)
 不思議なことに、印欧語に限らず世界中の多くの言語で ma という音は「母」を表すそうです。英語でも mā(母)から直接派生した単語(mammal など)もいくつかありますが、ここでは mā に印欧祖語の接尾辞 ter をつけた māter(母)から派生した言葉を見てみましょう。
 māter はゲルマン語で mōdar 、古英語で mōdor というように変化しながら mother となりました。
 māter がラテン語を経由するとより多彩な語彙を生み出します。 mater(おふくろ)、maternal(母方の)、maternity(母性)、matrix(母体・行列)、matron(既婚婦人)、matrimony(結婚生活)、matriculate(大学に入学する)、alma(母校)などです。madrepore(イシサンゴ)のような変わった言葉も出現させました。
 単語の中に ma, mat を見つけたら「もしかすると母に関連する言葉かな?」と考えてみてくださいね。

[3] bhrāter(兄)
 印欧祖語 bhrāter はゲルマン語 brōthar,古英語 brōthor を経て現代英語 brother へと変化します。
 bhrāter がラテン語 frāter を経由して英語に入ると、 fraternal(兄弟のような)、fraternity(兄弟関係)、fraternize(親しく交わる)、friar(托鉢修道士)、confrere(会員・仲間)といった言葉を生み出します。ギリシャ語の phrātēr からは phratry(氏族)という概念が形成されました。このように同じ bhrāter から派生していても、形成過程によって単語の頭の子音が b, f, p と異なっていることに注意してください。

[4] swesor
 印欧祖語の swe(自身)と esōr(女性)が組み合わされて「一族の女性:姉妹」という意味の swesor という言葉が生まれました。ゲルマン語では swestar,古英語では sweostor,そして現代英語の sister へと変化しました。
 swesor はラテン語では soror(姉妹)となりましたが、これが英語に入り、sororal(姉妹のような)、sorority(大学の女学生クラブ)という言葉を生んでいます。

「語源学、奥が深いなー」と思ったら押してね!
  

 最後に暗記に役立つように、上の単語群をグループごとに分けて「語源式単語帳」を作っておきます。試験勉強などに役立てて頂けると嬉しいです。今後も機会があれば、普段の単語帳とは別に「語源式単語帳」を少しずつ増やしていきますね。

印欧語源式英単語帳


印欧語源式英単語帳 pəter(父)
英語日本語
father
forefather先祖
patron後援者
paternal父のような
patrimony遺産・家督
patriate国外に追放する
patriot愛国者
patriarch家父長

印欧語源式英単語帳 māter(母)
英語日本語
mother
materおふくろ
maternal母方の
maternity母性
matrix母体・行列
matron既婚婦人
matrimony結婚生活
matriculate大学に入学する
alma母校
metropolis大都市

印欧語源式英単語帳 bhrāter(兄弟)
英語日本語
brother兄弟
fraternal兄弟のような
fraternity兄弟関係
fraternize親しく交わる
friar托鉢修道士
confrere会員・仲間
phratry氏族

印欧語源式英単語帳 swesor(姉妹)
英語日本語
sister姉妹
sororal姉妹のような
sorority女学生クラブ

 
 [ 2015/04/13 23:05 ]  PIE 印欧祖語 | TB(0) | コメント(0)

movement の印欧語源

物を押すと動きます(movement の印欧語源)

 movement には「動き、動作、運動、移動、行動、身振り、物腰」という意味があります。印欧祖語まで遡ると meuə(押しやる) です。この言葉がラテン語で movēre(動く)となり、それが英語に入って、

 mob(動く人たち:群衆)、mobile(動きやすい)、moment(瞬間)、
 motif(主題)、motion(運動)、emotion(心の動き:感情)

 などの単語を生みました。meuə 由来の言葉は下の『語源式単語帳』に全てのせてあります。"mo"の文字列を含む単語は「動き」に関連している可能性が高いです。押したら動くのです。偉大なるニュートンさんもそう言いましたね。

語源式英単語帳 meuə(押しやる)

語源式英単語帳 meuə(押しやる)
英語日本語
mob暴徒
mobile動きやすい、流動性のある
moment瞬間、時
momentous重大な
momentum勢い、はずみ
mosso速い、速く
motif基調、主題
motion運動、動作
motive動機
motor原動機、自動車
commotion激動、興奮、動揺
emotion感情
promote推進する、昇進させる
remote遠い、辺鄙な
remove取り去る

 [ 2015/04/15 22:16 ]  PIE 印欧祖語 | TB(-) | コメント(0)

scissors(鋏)は打つ、glue(糊)は粘土が語源です

scissors は打つが語源です

 scissors(鋏)の語源を調べてみましょう。ルーツは印欧祖語の kaəid(打つ)です。ラテン語では caedere という形になり、「打つ」に加えて「切る」という意味を含むようになりました。そして caedere から scissor(切るもの:鋏)となりました。caedere から生み出された英単語は他にもたくさんあります。
 caedere から派生したラテン語 cestus(打つもの:革製の籠手)はそのままの形で英語に借用されています。これは本来、ローマの闘技場で戦う拳闘士がつけていた革製の籠手です。ボクシングで使用するグローブの原型ですね。剣闘士は映画などで有名ですが、それとは別に素手で戦う拳闘士という職業も存在していました。
 そういえば十年ほど前(もっと前だったかな?)、姉と『グラディエーター』(ラッセル・クロウ主演の映画です)を観た後で、私が「野蛮だよねー」と言ったのですが、「こばとは戦国時代に合戦を見に行ったりしたでしょ。人のこと言えない」と窘められました。「だって、時代が違うもん!」と言い返しました。・・・・・・全然言い訳になってないですね。反省してます。まあともかく、平和な時代になってなによりです。
 ええと、話を元に戻しますね。他に「打つ」という意味で英語になったのは chisel(のみ、たがね)ですね。石を"かんかん"するやつです。
 他の単語は「切る」という意味合いが強く残りました。caesura(切り取られた時間:休止、中断)、cement(切り出された石:セメント)、circumcise(割礼をほどこす)、concise(要点だけを切り出した:簡潔な)、decide(他のものから切り離す:決断する)、excise(切り分ける:取り除く)、incise(切込みを入れる)、precise(前を切り揃えた:正確な)などですね。

語源式単語帳 kaəid(打つ)
英語日本語
caesura休止、中断
cementセメント
cestus革紐製の籠手
chiselのみ、たがね
scissorsはさみ
circumcise割礼をほどこす
concise簡潔な
decide決断する
excise取り除く
incise切込みを入れる
precise正確な
ceil天井を張る
sallet(中世の)軽兜

glue は粘土が語源です

 お次は glue(接着剤、糊)です。語源は glei(粘土)です。粘土は現代英語の clay を生んでいます。「あれ? 大昔とほとんど発音が変わっていないんだ」と思われるかもしれませんが、実は変遷しているのです。glei はギリシャ語で klajjaz(粘土)というふうに発音を大きく変化させています。それが古英語では clǣg(粘土)となり、現代英語で clay となりました。長い年月をかけて変化を繰り返しているうちに、偶然に元の形に似てしまったのです。 clay はギリシャ語で glia(にかわ)となりました。現代の若い人はにかわ(膠)なんて知らないですよね。動物の骨や皮、腱、腸などを石灰石に浸して沸騰させて抽出したゼラチンのことです。要するに昔の接着剤です。現代の接着剤は合成樹脂を原料としています。このギリシャ語からいくつかの英単語が生まれていますが、いずれも生物学の専門用語でほとんど目にすることのない単語ですが、一応見ておきましょう。 gliadin:グリアジン。小麦などの穀物に含まれるタンパク質です。 mesoglea:中膠、間充ゲル。クラゲなどの腔腸動物の内胚葉と外笂葉の間にあるゼラチン質のことです。 neuroglia:神経膠。中枢神経系にだけに存在します。神経細胞(ニューロン)を結合させる組織を構成します。 zooglolea:ズーグレア。浄化微生物の属名です。 gley の変化形 gleu からラテン語の glūten(にかわ)となりました。これが英語の glue(接着剤、糊)を生みました。glūten からは他にも gluten(グルテン)、glutinous(ねばねばする)、agglutinate(膠着させる)、conglunate(癒着させる)、deglutinate(グルテンを分離させる:抽出する)など「ねばねばした」英単語をいっぱい派生させています。 ちなみに「グルテン」は「グリアジン」と「グリテニン」の混合物です。

語源式単語帳 glei(粘土)
英語日本語
glue接着剤、糊
glutenグルテン
glutinousねばねばする
agglutinate膠着させる
conglutinate癒着させる
deglutinateグルテンを抽出する
gliadinグリアジン
mesoglea間充ゲル
neurogria神経膠
zoogloeaズーグレア
 [ 2015/04/16 15:36 ]  PIE 印欧祖語 | TB(-) | コメント(0)

英雄ジークフリートと学校は語源が同じ!?

 少し前に扱ったカテゴリも、追加分はいったん最新記事としてアップします。少し経てば後ろのほうへ引っ込めます。今回は School(学校)の追加記事です。

英雄ジークフリートと学校は語源が同じ!?

 言葉は不思議です。1つの言葉が長い年月を経て思いもよらない別の言葉を派生させてゆきます。そういう不思議な言葉の歴史を感じ取ることができるのが etymology(語源学)の醍醐味です。今回扱う印欧祖語 "segh" は特に奇妙な歴史を辿った言葉です。segh の意味は「もつ、掴む、保つ」です。とても基本的な動詞ですね。英語でいうなら have や contain に相当します。それだけに印欧祖語の話し手たちも segh を多用していたに違いありません。

 印欧祖語の話者の一部は西へ移住してゲルマン人という一民族を形成します。古代ゲルマン人は「戦士の掟」に従って暮らしていました。彼らは敵に背を向けること、戦士の象徴である「楯」を失うことを何よりの恥と考え、それは社会の中で居場所を失うことを意味していました。ゲルマン部族同士の諍い、ケルト人との戦争、大帝国ローマとの覇権争い・・・・・・彼らの生活の隣には常に戦争がありました。seghはゲルマン語で sigiz,「戦利品や領土を得ること」つまり「勝利」という意味へ変化します。
 sigiz は高地ドイツ語で sig と短く発音されるようになり、frith(平和:peaceの語源です)という言葉と結びついて Sigifrith(勝利により平和をもたらす者)という英雄名となりました。Sigifrith は後に Siegfried(ジークフリート)となります。「ニーベルンゲンの歌」で有名なゲルマン伝説の英雄です。悪い竜を倒したときに返り血を浴びて不死身になりましたが、一箇所だけ浴びていない箇所があり、そこを槍で突かれて死んでしまいました。sig は mund(守護者)という言葉と結びついて Sigismund(平和の守護者)という人名も生みだしています。伝説ではSiegfriedの父親です。14世紀から16世紀のポーランドの王様(1世、2世、3世)は Zygmunt(Sigismundの変化形)を名乗っています。ちなみに mund(守護者)は印欧祖語 man(手)から派生した言葉です。

 seghの変化形 seghtor(保つ者、護り手)はギリシア語で Hectōr(ヘクトル)となります。ヘクトルとはホメロスの叙事詩「イリアス」の中に登場するトロイアの王子です。しかし彼は Achilles(アキレス)に殺されてその死体が引きずり回されたために、英語の hector(いじめる)という陰惨な言葉に変化してしまいました。

 神話や伝説というのは残酷な場面がけっこうありますよね。そういえば姉がこんなことを言っていたのを思い出します。
「私たちの故郷もね、神話のような世界だった。異常なまでに発達したテクノロジーがあの世界を創り、私たちのような存在を生みだしたのよ。惑星や地域によって環境は違っただろうけど、私の生まれた国は・・・・・・スカヴアはとても怖い所だった。狂った世界だった。私はあなたの入った卵を抱えてあの世界から逃げ出すしかなかったの。もっとうまくやれば船に乗って別の安全な月や衛星軌道都市に逃れられたかもしれないわ。でもあのときは私もあれが精一杯だった。追いつめられていたから。狩人たちはすぐそこまで迫っていたから・・・・・・だから、私はイェラさんに頼んで・・・・・・門を・・・・・・ごめんね、ネイネイス。あなたと故郷を、そして姉さんたちとの絆を断ち切ってしまって。恨まないで」
 滅多に泣くことのない姉は涙を流して謝っていました。もちろん、私は恨んでなんていません。姉は私の命の入った卵を救ってくれたのですから。それに私が孵化したのはこちらの世界なので、正直言って向こうの世界のことはぴんとこない感じです。こばとの故郷は京都です。この日本です。姉のおかげで利通君や修君、マリちゃんや薫子さん、それに小春ちゃんや沙希さん・・・・・・たくさんの優しい人たちに出会うことができました。向こうにいたら、どこに住んでもこんなふうに穏やかな生活はできなかったと思います。だからそれを姉に話すと、姉は「うん、そうよね。ありがとう、こばと」と笑ってくれました。やっぱり私は「ネイネイス」と呼ばれるより、「こばと」と呼ばれるほうがしっくりきますね。

 ごめんなさい。だいぶ横道にそれてしまいましたね。語源の話に戻りましょう。soghという形はギリシャ語では epokhē(躊躇、ためらい、停止、休止)という単語になりました。epokhē にはもう1つ、「時間を停止させて見る場所」、つまり「時点」という意味があります。英語の epock はこの意味を受け継ぎました。epock が含む概念はもう少し複雑で、「ある重大な出来事が起こった時点」を節目とした「新時代、新紀元」という意味です。産業革命や世界大戦などの歴史の大転換点がその節目にあたります。

 ギリシャ語 skhēma(保持、形)は日本でもカタカナ語として定着した scheme(計画、案)を生み出しています。「考えを形にして保つ」という意味です。

 segh は印欧祖語の時代に seghwēro(頑健な、忠実な、厳しい)という形容詞を派生させ、ラテン語では sevērus(厳しい)と変化しました。これが英語の tough(頑丈な)、stern(厳しい)、severe(鋭い、厳格な)、persever(我慢する)などの使用頻度の高い単語を生んでいます。

 最後にギリシャ語 skholē です。この単語には「保持、停止、休憩、娯楽、学校」とかなり幅広い意味が含まれています。「何で娯楽と学校が同じ単語なの?」と思われるかもしれませんが、古代ギリシャにおいては仕事もせずに哲学の議論にふけっているような人たちは裕福で暇のある人だけでした(例外もあります)から、一般市民や奴隷たちから見れば遊んでいるように見えたのでしょう。まあともかく、ご推測の通り、この skholē が英語の school となったわけです。「学問も遊びの一種なんだ!」と思えば皆さんも勉強がもっと楽しくなりますよ。だめ? skholē は他にも学問に関係する単語を派生させていますよ。scholar(学者)、scholastic(学校の、学者の)、scholium(注釈)などです。

 それにしても、school(学校)、epock(新時代)、hector(いじめる)、Siegfried(ジークフリート)が全て同じ言葉から派生しているなんて、やっぱり不思議ですよねー。それでは! See you です!

印欧語源式単語帳

語源式単語帳
segh もつ、掴む、保つ
英語日本語
epock新時代、新紀元
scheme計画、案
tough頑丈な、頑健な
stern厳しい、厳格な
severe鋭い、厳格な
persever我慢する
school学校
scholar学者
scholastic学校の、学者の
scholium注釈
hectorいじめる
Siegfriedジークフリート
Sigismundシギスムント
 [ 2015/04/18 10:23 ]  PIE 印欧祖語 | TB(0) | コメント(0)